いつまでも一緒だね

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私はずっと、我が家に舞い降りた天使は元気だと思っていました。
でも…違ったんですね。
本当の天使はあずきだったんですね。。。
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あずきの話を始める前に、まずは元気について話さなければなりません。
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元気はたまこの息子で、うずらの兄弟です。
そう、実はあずきだけは我が家で血の繋がりのない犬家族でした。
元気は生まれつき形成不全で目が見えなかったり、重度の水頭症で、通常の犬格などを持ちえない子でした。
さらには生後3,4ヶ月くらいからは、頻繁に発作を起こすようにもなりました。
生まれて間もなく、あちこち病院をまわり、この子は一年は生きないだろうから、生きられるだけ育ててあげてください…と言われましたが、そんな元気は結果5年、こちらの世界にいてくれました。
それにはあずきの存在が大きかったと思います。
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あずきは元気とうずらと同じ年齢、半年しか違いません。
私はこんな状況の中、もう1匹家族を外から迎えたのです。
それには私に対する諦めが一番大きかったと思います。
元気が生まれて、私は仕事を辞めるという選択をしました。
もともとフリーでしていた仕事でしたし、バリバリ働いているというよりはちゃらちゃらしたいがために働いていたのかも知れません。
自分の小さな見栄とプライドが捨てられなかったというのが一番しっくりくる気もします。
なので実は絶好の辞める機会を与えられたのかも知れません。
そんな中、どうせならもっと家族を増やして、ますますこの新しい境遇を受け入れようと、きっと姑息な私は考えたのだと思います。
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あずきは来たその日から、何に怯える事もなく、まるで元々いたかのように振る舞いました。
母であるたまこにはやはりなかなか受け入れてはもらえませんでしたが、それでもそつなく。
元気と一緒に生まれたが故に偏屈で気難しくなってしまったうずらとは、兄弟であり、1番の舎弟であり、時にライバルであり…
なにより、意思疎通が難しく母であるたまこからも兄弟のうずらからも避けられていた元気を、あずきだけは受け入れ、どんな急な行動にも怒ることなく、いつでも寄り添い側にいてくれました。
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私と元気の生活は、今思えばかけがえのない愛しく貴重な時間でしたが、きれいごとでは済まされない事もたくさんありました。
泣きながら、怯えながら過ごす夜もありました。
そんなどんな夜も、あずきは私に寄り添い続けてくれました。
あの頃私は寝室ではなく、元気のいるリビングで家にいる全ての時間を過ごしていました。
夜、元気が寝てくれると布団を敷いて元気の側で眠って…
元気時間で過ごしていたので時間もマチマチでしたが、どんな夜も布団を敷きおわり寝転がると同時くらいに、寝室で旦那さんとたまこ、うずらと寝ていたあずきはリビングに戻ってくるのです。
あずきの足音はとても特徴的で、まるでサザエさんのタラちゃんが歩いてくるような、とっても可愛い音を立てて…
その音に私はどれだけ癒された事でしょう。
多分、元気を介護している間、ほんの2.3度だけあずきの足音が聞こえない日がありました。
布団を被りどれくらい経っても足音が近づいてこなくて。
不安になって寝室まで見に行って…もちろん爆睡していただけでしたが、そのくらいあずきは欠かさず毎日その日課をやり続けたのです。
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そしてそれはたまこの介護の時も続きました。
いつでも、どんな時もたまこに寄り添い…
たまこは老犬となり、だんだんと痴呆が始まり…
そんな中でいつのまにかあずきを受け入れ、きっと頼りにしていたと思います。
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そう、あずきは我が家の家族になるために、小さな身体で世話係の役を担ったのです。
きっとね、それら全ては私のため…あずきはいつだって私の目線を見て、今私が一番に心を傾けているものを瞬時に察知して、いつだってその視界に入ろうとし、そして私の役に立とうとしてくれたんだよね。
さて、次の順番はうずらだわ…
年功序列、急激に老いたうずらをみて。。。あずきはきっとそう思っていたと思います。
でも、たまこを見送って次に視界の中にいつも入っていたのはうずらではなく自分。
そう、あずきだったのです。
小さなあずきの身体は、本当はもうとっくに悲鳴をあげていました。
でもあずきは、もちろん数値に出たり、食べられなかったり、吐いたり下痢をしたりしつつも、ギリギリまで元気であり続けようとしました。
だって自分の役割は、家族のお世話係なのですから。
あと、家族が忙しい時は、お客様のもてなしもしなくてはならないのですから…
あずきは最期まできっと、我が家のお世話係でいたかったのだと思います。
私に褒めてもらうために。
そんな私がやっとあずきをいつでも可愛がり、日々見つめ。
嬉しいよりきっと気が抜けちゃったんでしょうね。
あずきはあっという間にこの世から脱出してしまいました。
もしかしたら、本当にエラくていい子だったあずきに、神様がくれたプレゼントなのかもしれません。
あーちゃん、良かったね。
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私ね、あずきの姿がなくなってから、毎日忙しくしてるし、全然泣いてないよ。
あーちゃんのこと、私、送り出せてないもの。
存在は見えなくて苦しいけど、でもきっとあずきは私が好きすぎて、心配で、ずっと側にいるんだろうなぁって思ってるから。
あずきはいつだって私のそばにいてくれるんだよね。
だからサヨナラは言わないよ。
ずっと、ずーっと一緒にいて。
だってあずきは、きっと最初から、我が家に舞い降りた天使だったのだから…
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あずきのきは元気の き
あずきのずはうずらの ず
あずきのあはたまこの た の母音の あ
最後は少し無理があるね、あーちゃん、私のあ~ちゃん。
大好きだよ。
本当にいっぱいの幸せをありがとう。。。
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もちろんこれはきれいごと。。。
本当は今、ここにいてほしい。
ずっと私のそばにいて抱きしめたい。
でも、これが私の今の精いっぱいの強がり・・・

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この記事へのコメント

つくわらこ
2018年06月07日 11:22
あずきちゃん、ありがとう。

また会える日まで、ゆっくりと休んでね。

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